見仏日和、迫力満点、観世音寺の仏像たち。


前々から行ってみたいと思っていた観世音寺。



最近、みうらじゅんさん、いとうせいこさんの見仏記を読み返していて、



仏欲がふつふつと沸いてきた今日この頃。









都会はクリスマスやらイルミネーションやらでにぎわっているこの時期なら、





仏像界隈はきっと、人がおらず、ゆっくり見仏し、堪能できるだろうと思い、行ってきました!





西鉄太宰府線に乗り、「都府楼前」で下車。





そこからてくてく歩くこと15分。





途中、朱雀大橋という名の赤い橋があったり、西鉄の次の駅は「西鉄五条」だったりと、古代、このあたりには役所があり、海外からやってきた外国人が京へ行くための通り道として、栄えていた名残なのかと感じさせられる部分がいくつかありました。





観世音寺は、天智天皇が母斉明天皇の追福祈願のために建てた寺だそうです。





ここにある銅鐘はなんと681年頃(飛鳥時代)に造られており、京都の妙心寺にある銅鐘とならんで、日本最古のものということ。





大晦日には一般参拝者も無料で70~80名がつくことができるそうなので、ぜひ生きているうちにつきに行きたいです。





飛鳥時代の人が聴いていた音を時代を超えて、現代で聴くことができるって、すごくロマンティックに感じますし、以前、妙心寺で鐘の音を聞いた時の衝撃はいまだに忘れられません。





余韻が長すぎて、どこで終わったかわからないくらい、ほそぼそとじんわりと遠くなっていき、消えていく音というのは、この時しか聞いたことがなく独特の不思議な感覚を味わいました。







さてさて、本題の仏へともどります。





観世音寺の宝蔵で見ることができる仏像の魅力はなんと言っても、その大きさです!





宝蔵の階段を上っていくと、右手になんとも巨大な仏像が現れ、度肝を抜かれます。





一番大きいもので5メートル近くあり、迫力もさながら、それぞれの仏像たちに特色があり、見ていて飽きません。





顔の表情やプロポーション、装飾品、持っているもの、座り方、指のポーズなどなど個性があります。





全部で20体近くの仏像があるのですが、共通点も見つけました。





みんな指が長くて、綺麗なんです。





厳つい顔つきをした仏像も、その顔からは想像できないほど、繊細に見える綺麗な手をしていました。





何故なんでしょう。。。





人に差し伸べる手は、綺麗に繊細であるのが、仏像界での暗黙のルールだったりするのでしょうか。





とりあえず、この迫力、壮大な仏像たちはぜひ生で見てほしいものです。




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