映画「パターソン」



パターソン
とあるカップルの1週間。
朝のベットシーンから始まるのがとても印象的。
結婚してるのかそれとも付き合ってる状態なのかはっきりとわからないが、彼氏のほうはバスの運転手として毎日決まったようなルーティンを行いながら合間に詩を書いている。

彼女は彼氏に比べると自由で楽観的な印象。カーテンに絵を書いたり壁をペンキで塗ったり、カップケーキを市場に出したり、ギターを練習したり。興味があることに対してどんどんチャレンジしていくような女性。

そんな2人の毎日は大体彼が先に目覚める。
腕時計で時間を確認し、まだ眠たいな。そう思いながら、仕事があるため彼女にキスをして仕事の支度をする。
2人の家の中に置いている雑貨や画面の端に映るものは、新しくはないがセンスの良さを感じる。
月曜日の朝のシーンで映った水色の年季の入ったバスのオブジェが印象的だった。

仕事場に行きバスに乗り込む。そこで会話をする同僚、バスの中でのお客さんの会話、仕事の帰り道、夜の犬の散歩とBarカウンター。

パターソン内。行動範囲は1週間を通してほぼ同じなのに、出会う人や会話の内容、少しずつ毎日違ってくる。ちょっと嬉しい日も、すごく悲しい日も、彼女に嘘をついた日も、流れていく時間とともに全て受け入れながら今日も終え、自然と明日が来る。

人生爽快な晴れの日でなくても、曇りの日でもそれなりの愛おしさがある。そんな映画。
 
 

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